ジェルネイル愛用者の皆様やネイリストの皆様は、アセトンとう名前を聞いたことがありますよね。
そこで本日はアセトンについて危険な物質なのか?その特徴や取り扱い方について、
化学系大学院出身で危険物取扱者甲種を保有し、現役ネイリストである私が解説していきたいと思います。
できるだけわかりやすく解説していきますね!!!ネイルの知識を深めていきましょう!!
ネイルは化学であふれとる!!
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アセトンとは?危険なのか?
ネイリストの皆さんにとって身近なアセトンとは、ジェルネイルをオフする際のリムーバーの主成分です。
「アセトン」と聞くとセットで「危険だ」という文言をよく目にするかもしれません。それもそのはず、アセトンは消防法で危険物に指定されているんです。
ただし、ここで勘違いしてほしくないのが「危険だから排除すべき!」と言いたいのではなく、危険物だからこそその特徴を理解し、技術者がしっかりと扱うことが大切なんだということです!!
構造は覚える必要はないのですが、なんせ分子が小さいからいろんなものに溶けやすく、さまざまな用途で用いられる非常に便利な存在なのだということは理解しておいてください!
分子は小さいほどいろんなものに溶けていき、大きいほど溶けにくい
また、揮発性がめちゃくちゃ高いです。アセトンをテーブルに少しこぼしてもすぐにいなくなってしまうのはこのためです。水とは大きく異なりますね(揮発性の復習はこちら)
さらに、引火性という性質を持っています。この引火性というのは、自身が自ら燃える可能性ではなく、ほかの熱源や火源が近くにあると、自身も発火しちゃうよ!!という性質です。
というわけで気を付けるべき点が多いアセトンではありますが、正しく扱うと本当に便利な子なんです!!実際私は大学院時代も会社でもアセトンにはたくさんお世話になりました。
えーやっぱアセトンて危険やん!!こわい!!
正しく扱えばええねんで!めちゃくちゃ優秀な子やから!
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アセトン使用時の注意点
アセトンを使用する際の注意点を以下にまとめました!
・オフの際過剰に皮膚をアセトンに浸さない!適量でOK
・密閉容器で保管し、使用後は必ず容器のふたを閉める
・使用時はしっかり部屋の換気を行う
・火気厳禁!火の元を近くに置かない!
それぞれについて、詳しくみていきましょう!!
お爪を過剰にアセトンにさらさない!!
お爪や指を、過剰にアセトンにさらさない、ということが重要です。この過剰に、というのがポイントです。
ジェルオフの際、アセトン使用すると、どうしてもお爪や指の油分が一緒に持っていかれます。
適量だとその後ジェルオンがあるので油分もちょうどなくなってくれて便利とも言えますが、過剰量だとただただ油分をかっさらうだけになってしまいます。
これは、アセトンの油に良く溶ける性質により、起こります。
お客様の指にも、ネイリストの指にもかかわることですので、ジェルオフの際は以下の点に気を付けましょう!!
・コットンはしっかりお爪の大きさにカットしておく
・浸すアセトンの量は多すぎず少なすぎず適量にする
・アセトンを浸したコットンはできれば素手で触らずツイーザーで扱う
・ジェルによって浸透時間を調整する
・もしこぼすなどで大量に浴びた際はすぐに水で流す!
・アセトンに晒された指やお爪は最後にしっかり保湿する
浸透時間や浸す量は経験によってわかってくる部分でもあるかと思いますが、基本的には過剰に皮膚・お爪に晒さないということを意識することが大切です。
また、初めに説明したようにアセトンは水にも溶けやすいです。そのため、もし誤って大量に浴びてしまった際はすぐにシャワーなど大量の水で流すようにしてくださいね!!
まあサロンワークでアセトン大量に浴びるような事故はほぼないかな!!
密閉容器で密閉保管する!
アセトンは必ず密閉容器で保管し、使用するたびに蓋をしっかりしめましょう!!
アセトンに揮発性があるためです。マニキュアが密閉容器で保管されるのと同じ理由ですね。
もし気になる方はサロンにおいてあるアセトンの容器を全て確認してみてください。
もし密閉できない=隙間の生じてしまう容器で保管をしている場合は絶対に密閉容器に移し替えてくださいね!!
アセトンを使用するたびにしっかり容器の蓋はしめておく
使用時は必ず風通しの良い換気可能な空間で
アセトンを使用する際は、必ず換気環境の整った空間で使用してくださいね!
こちらもアセトンの揮発性の高さも理由の一つです。アセトン使用中は知らない間にアセトンが空気中に漂っていってしまうので、しっかり喚起して空気を入れ替えることが大切です。
アセトン使用中は必ず部屋の換気を行う
実はアセトンは研究室や企業では、サロンとは比にならないくらい大量に扱われていたりします。
それくらい大スケールになるとアセトンを使用する際には専用の保護具やドラフトと呼ばれる換気設備、などなどいろいろな措置が必要になってきます。
なのでネイリスト以外の私もいつも巨大な換気設備に囲まれて、大量のアセトンを扱ってきました。ネイルサロンだとそこまでのスケールにはならないですが、換気は大切!ということはいつも肝に銘じています。
なんせ身近な存在に感じてしまうアセトンさん
火源や熱源からは絶対に隔離しておく!
アセトンを使用する際は絶対に火の元を近くに置かないようにしましょう!
なんせアセトンは引火性なので!!さらに揮発性があるということで目に見えぬ間に空気中に漂っている可能性があります。
サロンにキッチンがある方や、セルフネイラーさんでリビングでネイルを行う方は、要注意です!
アセトンを使用するときは、火気厳禁!
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ネイルで使用するアセトンって危険?正しく扱おう!!のまとめ
本記事ではネイルでアセトンを使用する際の注意点と、アセトンの性質について解説していきました。
本記事のポイントをまとめます。
- アセトンは危険物だからこそ正しく理解して扱うことが大切
- 油と良くなじむから爪に過剰にさらさない
- 揮発性があるから密閉保管且つ使用中は換気!
- 火気厳禁!
あれ?注意点てネイリストからしたら当たり前のことじゃね?
アセトンってただ怖いだけじゃないんか!これなら私も扱えるわ!!
せやろ!正しく理解してる技術者が扱うことが大事なんやで!
もしかしたら本記事はネイリストの方からすると当たり前の内容であったかもしれません。
何度も言いますが、私はアセトンについては正しく扱えばすごく便利な子だと認識しています。
ここで述べたことを理解したうえで、乾燥のしやすさやジェルの持ちなどはもちろん個人差があることですので、アセトンを使用する、しないの判断をしていけると良いな!と思います!!
この記事が皆様の参考になればうれしいです!
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