ネイルにおけるスカルプチュアとは!長さ出しの種類を徹底解説!

ネイルサロン

ネイルでスカルプチュアというと、基本的にはアクリルを使った長さ出しや厚み出し(付け爪,人口爪)のことを意味します。

が、実は場合によってはスカルプ≒長さ出しのような意味で使われることもあります。

スカルプにも種類があったり長さ出しにもたくさん種類があったり、ネイル初心者さんはおろか普段からネイルサロンを利用している方でさえもすべてを把握している方は少ないと思います。

そこで本記事では、ネイルのスカルプや長さ出しについて、その意味やそれぞれの種類の特徴を徹底的に解説していきます。

本記事を読むと

・ネイルにおけるスカルプチュアの意味が理解できる
・ネイルの長さ出しの種類やそれぞれの特徴を理解できる
・ネイルサロンでの長さ出し施術を自分で選べるようになる

ネイル経験者や未経験者に関わらず、ネイルのスカルプや長さ出し、またジェルネイル以外のネイルの選択肢に興味があるすべての方にとって有益な記事となっています!!

ぜひスカルプや長さ出しへの理解にお役立てください!!

ネイリスト
ネイリスト

スカルプや長さ出しの意味や種類をマスターしてみよう!!!

ネイルにおけるスカルプチュアとは

スカルプチュア(sculpture)という単語には元来、「彫刻」という意味がありますが、ネイルの分野においてはアクリル樹脂を用いたお爪の長さ出しや、お爪に厚みを持たせる技術のことを意味します

このアクリル樹脂を用いる技術というのは、マニキュアやジェルネイルと並ぶ技術となっています。

特にネイルサロン内ででネイリスト同士が「スカルプ」という単語を口に出す際には基本的に「アクリルスカルプチュア」のことを指し、アクリルリキッドとアクリルパウダーを用いたお爪の長さ出しのことを意味します。

ネイリスト業界では”スカルプ”≒”アクリルスカルプチュア”

実はジェルにもスカルプがある!

実はスカルプという言葉は、アクリルスカルプチュアだけでなく、ジェルネイルにも用いられることがあります。

それは、ジェルクリアスカルプチュアです。

ジェルクリアスカルプチュアとは

イクステンション(長さ出し)用の硬めの透明ジェルを使って、お爪の長さ出しをする技術

通称ジェルスカで、ネイリスト業界ではスカルプ≒アクリル、ジェルスカ≒ジェルという風に呼び分けしていることが多いです。

スカルプチュア以外も!!長さ出しの種類を徹底解説

ネイルの様々な技術を用いて、自爪よりも長いネイルを施すことを総じて長さ出しと言います。

アクリルでのスカルプや、ジェルでのスカルプ以外にも、長さ出しには多くの種類があります。

まず、土台となるものの違いで分けると、3種類あります!

・アクリル
・ジェル
・チップ

さらにそこから、どのようにして長さを出すのかを細かく分けると、主なもので合計7種類(チップ&ラップは1カウント)の長さ出し方法があります。

図解:長さ出しの種類

今後まだまだ増えていきそうです。

実は長さ出しの技術は年々進化していて、ここに書ききれていない方法もあれば、これからも新たな長さ出し方法が発明されていくんだろうな~というのが私の希望と予想です。

それぞれの長さ出し技術の特徴を詳しく解説してきたいと思います!!

元祖長さ出し技術の王様:アクリルスカルプチュア

アクリルスカルプチュアはわたしの中で長さ出しの王道且つ王様だと位置づけています。

特徴としては以下の通り

・高強度
・短め~超ロングネイルまで自由自在
・形も自由に作ることができる

たその反面、以下のような特徴も。

・施術中は独特で強めな溶剤臭がする(完成後は気にならない)
・時間がかかる
・高い技術が必要なためサロンによっては扱いが無いこともある
・強度を出すにはある程度の厚みも必要

アクリルスカルプチュアは「ネイリスト検定」と呼ばれる試験の最上級である1級の試験内容にもなるほど高度な技術なのです。

全体でみるとスカルプを全く使用しないというネイルサロンは少ない印象がありますが、扱いのないお店もあります。

また、自由度が高い分、施術時間が多く必用(10本で90分~)である場合が多いです。

アクリルスカルプのソフト版:ジェルクリアスカルプチュア

ジェルクリアスカルプチュアは、何かとアクリルスカルプチュアよりソフトな存在だと認識しておくと大体まちがいはないです。

特徴としては、以下の通り

・2,3mm程度、自爪と同じくらいのナチュラルな長さが出せる
・出せる長さの範囲で形は自由

・ジェルを厚めに乗せるため硬化熱を感じやすい
・アクリルスカルプほどではないが時間はかかる

こちらも検定の試験内容にもなるような技術ではあるのですが、どちらかというとネイリストの中では基礎寄りで、アクリルとは異なり、ジェルを扱うネイリストだと扱える方は多い印象があります。

新世代の長さ出し:ポリジェル

ポリジェルと呼ばれる、ジェルスカ用ジェルよりもさらに粘度が高いジェルと、専用のチップを使用し最後はチップをパカっと外せば長さが出せるという新世代の長さ出しである、ポリジェルによる長さ出し。

ここ数年で、特にセルフネイル界で急激に存在感を増しました。

特徴は以下の通りです。

・強度がジェルスカと同程度かそれ以上
・専用のチップのおかげで素早く長さを出せる

・カーブの自由度がゼロ
・意外とネイルサロンには普及していない

このポリジェル、上記スカルプたちよりも簡単に長さが出せるということでセルフネイル界ではかなり存在感を獲得していますが、実はネイルサロンにはそこまで普及していません。

やはり自由度でアクリルやジェルスカにかなり劣るのと、もとよりスカルプに慣れ親しんでいるネイリストからすると逆にスカルプの方が早く仕上げられたりするのです。

もちろん、ポリジェルに対応しているネイルサロンがゼロというわけではないので、ぜひネイルサロンでポリジェルを体験したいんだ!という方はサロンの事前調査必須です!!

ネイル補修の基本だがサロンではあまりみない?:チップ&ラップ

ハーフチップと呼ばれる、お爪の先端ぎりぎりにチップを付けたものを土台とし、シルクやグラスファイバーで長さを出すことのできるチップ&ラップ。

こちらは長さ出しというよりかはどちらかというとお爪の補修という印象の強い技術です。

・ハーフチップと繊維の掛け合わせで、ハーフチップに強度を持たせることができる

実はこのハーフチップと呼ばれるもの自体があまり強度のあるものではなく(お爪に沿いやすいように結構ぺらぺら)、先端にしかつけないため、それ単体をお爪に付けただけだと強度ゼロ、むしろ自爪の何倍もマイナスなのです。

ハーフチップを用いた長さだしは必ず何かしら強度のあるものを組み合わせることで完成します。

・カーブの自由度がゼロ
・ジェルやアクリルで同程度以上の強度を出せるためあまり使われない

チップ&ラップは、ネイリスト検定2級の試験内容にもなるほど基本寄りの技術ではあるのですが、ジェルが主流となり、ジェルにも様々な強度やバリエーションの存在する現在では、長さ出しとしてはあまりメジャーではない技術となっています。

時短が強み:ジェルチップオーバーレイ

こちらもチップ&ラップと同じくハーフチップとよばれるチップをお爪の先端に付けて土台とし、ジェルやアクリルで全体を覆って強度を出すことができる長さ出しとなっています。

特徴としては、

・ジェルによりハーフチップに強度を出せる
・土台があるためジェルスカよりも早く完成する

・ジェルを厚めに塗るため硬化熱を感じやすい
・カーブ感の自由度がゼロ

こちらも検定の試験項目になるような、比較的基本寄りの技術ですので習得済みのネイリストは多いかなという印象です。

また、ジェルスカよりも早く長さが出せるのでスピーディな施術を得意とするサロンで見かけることがあります。

アクリルの自由度をややコンパクト化:アクリルチップオーバーレイ

アクリルスカルプチュアとジェルクリアスカルプチュアの関係と、アクリルチップオーバーレイとジェルチップオーバーレイの関係は似ているところがあります。

そう、すなわちアクリルチップオーバーレイはジェルチップオーバーレイの何かとハード版です。

・アクリルによりハーフチップに高い強度を出せる
・土台があるためアクリルスカルプチュアよりも早く仕上がる

・カーブの自由度はあるが、アクリルスカルプほどではない

アクリルのスカルプよりも土台がある分簡単に仕上がりやすいのですが、アクリルスカルプよりもさらにアクリルチップオーバーレイは取り扱いが限られる印象があります。

アクリル専門店に多い印象。ただアクリルと言えばやはり自由度MAXのアクリルスカルプチュアが人気。

新時代の幕開け&飛ぶ鳥を落とす勢い:ジェルチップ

ジェルチップの長さ出しも、ポリジェルと同じく新世代の長さ出し法です。

しかしポリジェルとは異なりジェルチップはその扱いやすさから現在進行形でネイルサロンに普及していっています

そして爪先だけに付けるハーフチップではなく、お爪全体orお爪の大部分を覆うようにつける、フルチップを用いていることもその特徴。

・アクリルスカルプチュアと同程度の強度が出せる
・簡単で時短
・すっきりとしたフォルムを作りやすい

・まだ多くのネイルサロンに普及しているわけではない
・既成のチップを貼るためアクリルスカルプチュアほど自由度MAXではない

まだまだ新進気鋭の技術であるため、取り扱いのあるネイルサロンは多くはないですが、之からどんどん普及していくだろうと思われます。

ただし、やはり1からお客様のお爪に合わせて自由度MAXで長さ出しをすることができるアクリルスカルプチュアに比べると少し自由度が劣る点は否めません。

ネイルサロンで長さ出しをしてもらうにはどうすればいい?

ネイルサロンで長さ出しをしたい場合、必ず事前に連絡や予約をしておく必要があります

なぜなら長さ出しとは、種類により時間の長短はあれど総じて時間のかかるメニューであり、完全予約制が主流のネイルサロンでは当日長さ出しをしたい!とご希望をうかがっても即座に対応できない可能性が非常に高いためです。

ほとんどのサロンは何かしらの技術で長さ出しに対応していることが多いですので、必ず長さ出しが必用なんだ!と事前にわかっている場合は必ず事前にネイルサロンに伝えておくようにしましょう。

もし長さ出しは基本的に受け付けていないサロンがあれば、必ず注意事項などに記載をしているため、お手数にはなってしまいますがお店の情報はチェックしておくことをおすすめします!!

もし長さ出しの種類に関して、ご自身で選びたい!強い希望がある!という場合は特に注意が必要です。すべての長さ出しに対応している、というネイルサロンはほとんどなく、何かの技術に特化していることが多いため、興味のある長さ出し法がある場合はしっかり事前にサロンの情報を確認しておきましょう!

ネイルにおけるスカルプチュアとは!長さ出しの種類を徹底解説!のまとめ

本記事では、煩雑でややこしいネイルにおけるスカルプや長さ出しについて、沢山の種類を上げて一つ一つ特徴をご紹介していきました。

スカルプとは通常アクリルスカルプチュアのことを指すが、ジェルクリアスカルプチュアというものも存在する

長さ出しの種類はたくさんあり、ご自身の用途に合わせて選ぶことはできるが、予約したいネイルサロンがどの長さ出しに対応しているかは個々に確認しておく必要がある

長さ出しは時間を要するメニューであるため、ネイルサロンでの長さ出しには必ず事前の予約や連絡が必用

長さ出し技術は今後もますます多様化していくのではないかなと私は考えています、というか楽しみにしていますし何ならより良い方法というのを自分で開発していきたいです!!

この記事を参考に、お客様も、またネイリストの皆様も、ネイルへの理解を深めていただけたり、長さ出しに挑戦していってもらえたらうれしいです!!

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