ネイルが変色した!?原因とネイル変褪色の原理【誰よりも深堀り】

化学とネイル

ジェルネイルを塗ってから1か月ほど経つとなんだか印象が変わって見えたり、自作のカラーチャートが変色したり、マニキュアが黄ばんできたり、、、。

ネイルに関わっていると、何かと変色が気になることってありませんか??

この記事がおすすめな人:
・ネイルチップや自爪にオンしたネイルの変色が気になる方
・変色したネイルは使用しても大丈夫なのか気になる方
・変色の原因を知り、対策につなげたい方

本記事では変色、褪色に焦点を当て、その原理や対策、また使用しても問題ないのかについて化粧品研究者かつネイリスト私が化学的に、詳しく解説していきます

褪色や変色の原理に詳しくなりたい方、ぜひ参考にしてみてください!!

化学者ネイリスト
化学者ネイリスト

マニキュア作った経験から得た知見を教えちゃいます!!

ネイルが変色、褪色する原因と原理

ネイルが変色、褪色するしたと感じるタイミングとして、容器から出した後なのか、容器から出す前なのかの2つの状況に分けられます。

  • 容器から出す前:製品購入直後と現在の製品の色が変化して見える
  • 容器から出した後:塗布直後と塗布後数週間後の色が違ってみえる
化学者ネイリスト
化学者ネイリスト

お爪やチップに塗った時点で、「容器から出した後」の状態な!!

それぞれの場合において、変色や褪色の原因として考えられるのは以下の通り。

容器から出す前の褪色や変色の原因
・光(太陽光や室内灯)
・高温
・経年劣化
・製品の成分と容器の組み合わせ

容器から出した後の褪色や変色の原因
・光(太陽光や室内灯)
・高温
・色移り

さらに、色の変化の仕方により、何が主な原因となっているかが大体わかります。

・色が薄くなる、鮮やかさがなくなる(褪色)→光
・色が黄色or赤っぽくなる(変色)→高温or経年劣化
・その他の色変化→色移りや、成分と容器の組み合わせ

複数の要因が絡むことも多いので、全てが全てに当てはまるわけではないのですが、おおよその原因は予想できるということです。

化粧品研究者
化粧品研究者

ネイルに限らず、化粧品の色変化と原因は

だいたいイメージこんな感じ!

変色や褪色の原因とその原理について、さらに詳しく解説したいと思います!

(褪色)色が薄くなる、鮮やかさがなくなる原理

色が薄まったり、色が鮮やかさを失うことを褪色といいますが、その原因は、顔料自体の構造変化であることが多いです。

世の中に存在する顔料は、大きく2種類にわかられます。

・有機顔料→比較的鮮やかで褪色しやすい
・無機顔料→比較的落ち着いた色で褪色しない

鮮やかで美しい色を出すには有機顔料が必ず必要なのですが、有機顔料は光によって構造が変化しやすいという弱点があります。

有機顔料ってのは有機化合物ってことやねん。

有機化合物は光に弱いんよ。

構造が変化した結果私たちの目には色が薄まって(褪色)見えるようになるのです。

基本的に有機化合物の光による構造変化は、日常でさらされるレベルの光(地上に届く太陽光や室内灯)であれば一気に進まずじわじわと変化していきます。

そのため、気づいた時にあれ?ネイルの色こんなだった??となるのです。

じゃ、褪色せーへん無機顔料だけ使おうや!!!

と、思うかもしれませんが、無機顔料だけで色を出そうとすると、バリエーションがかなり限られるのに加えて全然鮮やかさのあるかわいい感じの色が作れないのです。

ネイルに限らず化粧品で配合する顔料は、有機顔料と無機顔料のいいとこ取りをするために2種類を上手く組み合わせることで、皆さんがわくわくするような、かわいい色味を作っているのです。

できるだけ褪色しないような組み合わせで色を作るのですが、特に容器から出てしまう塗布後は光に晒され続けるような、有機顔料にとっていわば過酷な環境は免れないため、褪色という現象が起きてしまうのです。

(変色)色が黄色or赤っぽくなる原因

色が黄色っぽくなったり赤っぽくなる原因は、顔料と製品の成分全体の組み合わせによるものであることが多いです。

何の成分がキーになるかというのは、なかなか特定が難しいですが。

おそらく顔料とその他成分との組み合わせの問題で、顔料だけが集まってしまったり、それ以外の成分自体が何故か変色してしまったり。

皆さんの手元にあるネイル製品における、成分同士の組み合わせで起こる反応というのは、基本的にとてもゆっくり進みます。(逆に言うと研究者が変化に気づけるレベルの速さで反応が進むものは、そのまま世に出すことが出来ないのでボツになっちゃったりします。。。市場には出ていけない儚い運命をたどります、、。)

ただし高温にさらされると反応が一気に加速するため、ネイルを変えるほんの数週間でも変化がみられることがあります。

また、容器の中であっても、ある程度年数を重ねると、そのゆっくりとした反応が長い時間をかけて完了してしまい、変色に繋がったりします。

化粧品の品質が保証されているのは未開封で3年間という決まりがあるため、開封すれば気をつけていても3年より短い期間で変色してしまたまったり、高温やその他要因が組み合わさり早く変色してしまうことがあるのです。

その他の色変化の原因

その他の色変化の原因として考えられるのは、以下のようなものがあります。

・色移り
・容器と中身の組み合わせ

容器から出した後であれば、例えば色の濃いデニムによってネイルに青色がうつってしまう、という場合があります。

また、もし容器から出す前であれば、変色というのは中身の成分だけでなく容器との組み合わせに注意する必要もあります。

同じ成分でも、容器が違うだけで、容器の材質と反応し、変色の早さが変わることがあります。

化学者ネイリスト
化学者ネイリスト

びっくりよね。私も初めてその現象みた時は原因がすぐにわからんかった。

ネイル製品に限らず化粧品の研究では、容器との組み合わせまで考慮してものを作っています。

そのため、販売されているそのままの容器と状態が最も最適な状態なのです。

容器を移し替えて使ったりする場合は、注意が必要ですね。

変色や褪色したネイルは使用しても大丈夫?

使用期限内であれば、色が変色しただけであればネイルを使用し続けて問題ないことが多いです。

ただし化粧品は、基本的に未開封で3年間は品質が保証されているものなので、開封済みで少なくとも3年が経過している製品であれば色の変化の有無に関係なく使用は控えるのが無難です。

また、製品によっては○○か月以内に使い切ってください、と特定の使用期限を明記しているものもありますので、そちらも参考にしましょう。

そして、ネイル製品が変色した!!と感じた時、マニキュアにしてもジェルにしても、よく混ぜると色が復活することがあります。

マニキュアのボトルの底にステンボールと呼ばれる、ちいさな玉が入っているのを見たことがありませんか??

あれはマニキュアをまぜるためのボールであり、すなわち生産の時点でマニキュアは混ぜて使用することを前提として作られているということなんです。

化粧品研究者
化粧品研究者

実際、作ったマニキュアの品質を確認するときは、

よく振って均一になるまで混ぜてから評価すんねん!!

ジェルに関しても、顔料の方が重くて沈みやすいなんていうのはよくある現象なので、容器の中の製品がの色が変化した!と感じた際は一度よく混ぜてみるようにしてみましょう!!

ネイルの変色を防ぐには

ネイルの変色や褪色を防ぐには、容器から出す前と出した後で少し対策法が変わります。

容器から出す前の褪色や変色の予防策
・直射日光を避ける
・高温で保管しない
・開封後はなるべく早く使い切る
・推奨されている以外の容器にはできるだけ移し替えない

容器から出した後の褪色や変色の予防策
・直射日光を避ける
・高温の環境にいかない、置かない
・色の濃いものを爪で触らない
・褪色や変色のしやすい色を経験から把握しておく

特に容器から出す前に関しては、直射日光を避けることと高温を避けることはマストです。

直射日光と高温というのは、特に大きな色変化が生じやすい要因だからです。

また、ジェルネイルは太陽光で硬化するため基本的に不透明容器(=光を遮断できる)に入っていますが、マニキュアはそのほとんどが透明容器に入っています。

すなわち光存在下で保管しているとダイレクトに中身に光が入っていってしまうので、注意が必要です!!

また、化粧品というのは保管条件が高温であればあるほど予期せぬ変化が生じやすく、低温であればあるほど生産直後の状態を保ちやすいです。

化粧品研究者
化粧品研究者

ほんでジェルに限っては低温でも予期せぬトラブルを招くものもあるから、

基本的には極端な高低温はさけて保管するようにしよう!!

そして、容器から出した後、すなわちチップに塗布した後やお爪にオンした後は、なかなか保管時よりも光や高温を避けることが難しいかもしれません。

意識して対策するとすれば、以下の対策を取れなくもないです。

・屋外や光を浴びるところでは手袋をつけて生活する
・積極的にサウナに行かない
・アート用サンプルやチャートのチップは逐一暗所に戻す

ただし、これらをしても変色は防ぎきれないことがあったり、そもそも変色する要素のないジェルであればそこまで気を付ける必要は無いので、気になる方はできるだけ心がけて生活して、3~4週間の周期で変えるまで耐え忍いだり、アートサンプルやカラーチャート用のチップはこまめに状態をチェックして、塗り替えていくのがもっとも現実的です。

長くジェルを続けていたり、チャートのサンプルをみていると、変色や褪色しやすい色というのがわかってきます。

それらの色を塗るときだけ注意できるといいのではないでしょうか。

ネイルが変色した!?原因とネイル褪色の原理のまとめ

本記事では、ネイルが変褪色する場合の原因や、それら現象自体の化学的な視点での原理を解説して深堀していきまいした。

ポイントをまとめると、ネイル変褪色の原因は、

・光(太陽光や室内灯)
・高温
・経年劣化
・製品の成分と容器の組み合わせ
・色移り

であり、変褪色自体の主な原理については、

・褪色は、有機顔料の構造変化
・変色は、顔料やその他成分、容器との組み合わせ

また変退色の有効な予防策としては

・保管時には必ず光と高温を避ける
・長期保管せず早めに使い切る
・変褪色しやすい製品を経験から把握し、それらの色については塗った後も光や高温に注意する

こちらの記事を参考に、ネイルの変褪色の原因を理解し、できるだけ変褪色を防いで長くネイルを楽しめるようにしましょう!!

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