ネイルを始めようとすると、必ず目にする甘皮処理(ケア)。
実際甘皮処理をして、痛いと感じたことがある、もしくは痛そうなイメージがある方、いらっしゃるのではないでしょうか。
よくわかります。なぜなら私もネイルに本格的に踏み込むまで甘皮処理に怖いイメージがあったので。
しかし実は、甘皮処理って正しい技術があれば本来全く痛くないものなんです。
・ネイルサロンで甘皮処理を受けて、痛い思いをしたことがある
・甘皮処理がなんだか痛そうで怖い
・甘皮処理をしっかりおこなうにはどうすればいい?
これらの疑問やお悩みをお持ちの方に、プロのネイリストの私が、甘皮処理の詳細や、本来痛くない理由について解説していきます!!
甘皮処理をしたことがある方も、これからやりたい!という方も必見です!!
正しい甘皮処理はまさしくプロの技!
ネイルサロンの甘皮処理は痛くない!!
甘皮処理は本来、全く痛くないものなのです。
甘皮処理の説明をするためにまず、甘皮処理に関係のあるお爪の部位の用語を説明させてください。
そもそも甘皮処理とは、お爪に張り付いた薄皮(ルースキューティクル)を優しく優しくはがし、取り除き、根元の皮膚(キューティクル)を優しく優しく押し上げる行為をさします。
はがす、、、?押し上げる、、、??
やっぱなんか痛そうやねんけど、、??
と思ったそこのあなた!気持ちはめちゃくちゃわかりますよ!!
でも多分それは甘皮処理に普段馴染みがなさすぎて、あんまりイメージがしづらいからだと思うんです!
・ルースキューティクルを取り除く
・根元の皮膚をやさしく押し上げる
これらの行為について、詳しく見ていきましょう!!
ルースキューティクルの除去
ルースキューティクル(薄皮)の除去というのは、お爪表面に張り付いている薄ーい角質をやさしーく取り除くことです。
このルースキューティクルというのは薄皮と言い換えることもでき、皮膚ではなくて角質です。
さてみなさま角質を取り除く行為に痛いイメージってありますか??
例えば踵の硬くなった角質を取る、という行為。どうでしょう、これって痛そうですか??
私の頑固な角質、ちょっとやそっとで痛いはずないやん!!
むしろごっそり取り除いてくれ!!!
おそらく痛いというイメージがある方は少ないのではないでしょうか。
もちろん足の皮膚の方が厚みがあったり角質の硬さに違いはあるものの、角質をとるという意味ではルースキューティクルの除去も似たようなものなのです。
そしてルースキューティクルというのはとっっても薄いので、目に見えるものもあれば肉眼ではなかなか見えづらいものもあります。
専用の道具を使ってお爪の表面からやさしく優しくはがす、いやむしろ表面を優しく撫でているうちに勝手に剥がれていってくれます。
痛いどころかむしろこそばいと感じる方もいらっしゃるくらいなんですよ^^
そしてはがれた角質は根元に集めてガーゼでふき取り、それでも取れきれない分はニッパーという刃物を使って取り除いていきます。
刃物、、、?怖いやん、、、?泣
プロに任してくれたら大丈夫よ!!
ニッパーに関しても、ジャキジャキ切っていくというわけではなく、集めておいた角質をつまんで取っていくような使い方をするだけです!!
なので、基本的には全然痛くないですからね!!!ご安心ください!!!
根本の皮膚の押し上げ<軽く押す
もう一つ甘皮処理で重要な根元の皮膚の押し上げ。
もしかしたらこちらがより痛いイメージを持たれる原因になっているのかもしれません。
押し上げ押し上げというものの、実は実態としては軽く押すだけなんです!!
無理やりぐいぐい押すのなんてもってのほかで、専用の器具でチョンッと軽く押してみるくらいの強さです。
例えば普通の皮膚、腕の皮膚などを少しだけチョンッと押してみてもまったく痛くないですよね?
本当にそれと同じようなことで、健康的な皮膚を軽く押すだけなので本来こちらも痛いものではありません。
甘皮処理で痛みを感じる場合の原因
甘皮処理は本来痛くないものなのですが、もし痛い、もしくは痛みを感じたことがある場合、以下の要因が考えられます。
・お爪をなでる強さや皮膚を押す強さが強すぎる
・ルースキューティクルだけでなくキューティクルまで過剰に切ってしまっている
・甘皮処理の頻度が高すぎる
・ニッパーの当て方が間違っている
・ルースキューティクルが十分にふやけていない
それぞれについて詳しく見ていきましょう!!
お爪をなでる強さや皮膚を押す強さが強すぎる
ルースキューティクルの除去やキューティクルを押すのに、メタルプッシャーという金属を使うことが多いです。
サロンやメニューによってはマシーンを使うこともあります。
プッシャーにしてもマシンにしても、押し上げることを頭におきすぎてグイグイとお爪の根本の皮膚に器具を無理やり押し当てていくと痛みの原因になります。
もしくはルースキューティクルを取り除こうとして、お爪表面を無理やりガシガシとこするとお爪に過剰なダメージを与えてしまいます。
ここの力の加減が非常に難しいため、とくに甘皮処理に慣れていないネイラーさんが誤って力を入れすぎてしまうことがあるのです。
特にプロが用いるメタルプッシャーは、先端が薄く鋭利であるため、慣れていない方はあえて先端に厚みのあるプッシャーを用いる方が良いかもしれませんね。(ちなみに私が100均で購入したことのあるニッパーとプッシャーは鋭利さがなかったので逆に初心者の方には良いのかもしれません!!)
特にセルフネイラーさんは注意してほしいな!!
キューティクルまで過剰にカットしている
過剰にキューティクルをカットしてしまうことも、痛みの原因になります。
甘皮処理は基本的にプッシャー(もしくはマシン)とニッパー(お爪用のはさみ)にて行います。
プッシャーでやさしく剥がしたルースキューティクルは、実はガーゼでふき取るだけでもぽろぽろと取れていってくれるのですが、取り切れない分はニッパーを使ってカットしていきます。
これも本来ニッパーで切り取るというより集まったルースを集めていく、という感覚に近いのですが、誤ってルースだけでなくキューティクルまで過剰に切り取ってしまうと、痛みの原因になり、最悪出血してしまいます。
この見極めも非常に高い技術が必要なため、甘皮処理に慣れていない方が行う際は誤る可能性があるのです。
ルースの見極めはプロの技!
甘皮処理の頻度が高すぎる
甘皮処理の頻度は多くても週に1回程度が理想です。
これより多くなってしまうと、過剰な甘皮処理につながりかねず、その結果痛みが出てしまうことがあるのです。
ごっそりルースが取れると楽しいよな、、、!わかる、、!
わかるけど、やりすぎには注意やで!!
ニッパーの当て方が間違っている
こちらは先ほどの過剰なカットにも関係があるのですが、ニッパーの当て方についても間違っている場合、本来当たるべきではないお爪周辺の皮膚に刃先を当ててしまい、痛みの原因になってしまいます。
ニッパーは本来、お爪の形に沿って軽いタッチで動かしていくだけでルースは取りきれるものです。
しかしながら、気合が入りすぎてこれまたグイグイとニッパーを押し当ててしまったり、間違った方向からニッパーを当ててしまうと、痛みの原因になります。
キューティクルニッパーは完全に刃物ですので、取り扱うには非常に高い技術が必要となります。
ニッパーの当て方を習得するにはめちゃくちゃ時間を要したな~!
それくらいプッシャーとニッパーの当て方ってむずいんよ~
ルースキューティクルが十分にふやけていない
甘皮処理は実は、お湯でふやかしてから行うウォーターケアと呼ばれるものと、お湯や水を使わないドライケアというものに分けられます。
どちらを行うかはサロンやメニューによりけりですが、ウォーターケアを行う場合は、ルースキューティクルを十分にふやかすという意味で、お湯を用いるのです。
そのためこのお湯につける時間が短く、十分にルースキューティクルがふやけていなければ、ルースキューティクルがはがれにくくなってしまうため、無理やりはがすためにプッシャーの力が強くなってしまいます!!!
それって本来の甘皮処理の姿ではなかったですよね??正しく道具を扱うためには一つひとつの工程をしっかり行っていく必要があるということです。
ネイルの工程は、どこも気を抜かれへん!!
一つ一つの積み重ねで完成するもんなんよな!!
ここまで甘皮処理で痛みを感じる場合の原因を解説してきましたが、これらも全部かかとの角質処理で置き換えて考えられそうですよね。
たとえば、いくら硬いかかととはいえ削りすぎては痛みが生じますし、カサカサの状態で取り除くよりもお風呂で処理した方がぽろぽろ取れてくれたり。
力の強さも部位や個人によって適切に調整することが大切です!!!
痛くない甘皮処理をするには
正しい甘皮処理、すなわち痛くない甘皮処理を受ける、もしくは行うには高い技術が必要です。
そのため、基本的には甘皮処理を行いたい方は、サロンで施術を受けることをおすすめしています。
・しっかりと根こそぎ甘皮処理をしたい方→ネイルサロンでウォーターケアを受ける
・ジェルやマニキュアを塗るためにササっと甘皮処理をしたい方→ネイルサロンでドライケアを受ける
ネイルサロンでは基本的にドライケア、ウォーターケアどちらも受けることができますが、マニキュアやジェルは水分があるともちに影響することもあり、それら塗りのメニューについてくるケアはドライケアのことが多いです。
しかしサロンによっては塗りの準備としてもウォーターケアをしているところもあるため、各メニュー詳細については各サロンに問いあわせるのが一番確実です。
じゃあセルフネイラーは甘皮処理だけはサロンでやったほうがいいの??
家じゃできひんの??泣
そんな事はないよ!!時間はかかるけど、なんせ無理やりやらない、切りすぎない
ってことに気を付けたらセルフネイラーさんやってどんどん甘皮処理上達していくから!!
何度もお伝えしていますが甘皮処理は本当に高い技術が必要なため、プロのネイリストを目指す人でさえかなり習得に時間がかかります。
ただし出発点はみな同じなので、時間をかけてしっかり練習していけば正しい甘皮処理はできるようになります!!
甘皮処理をマスターしたいセルフネイラーさんや新人ネイリストさん!!あきらめずに一緒に頑張って技術を身に着けていきましょう!!!
もちろん「自分では甘皮処理なんてできないからネイリストにやってもらいたいよ!!!」という方はネイルサロン皆大歓迎でお待ちしておりますのでぜひ予約してみてくださいね♪
ネイルサロンの甘皮処理が痛い??正しくは痛くない!のまとめ
本記事ではネイルケアの一環である甘皮処理について、痛いのか、もし痛いと感じた場合の原因をお伝えしていきました。
結論として、甘皮処理は正しく行えば痛くないものであり、もし痛いならば原因はおそらく施術者の技術によることろが大きい、ということでした!
正しい甘皮処理を行って、お手元を今よりさらに綺麗に、清潔感のある状態に保っていきましょう~!!
コメント