マニキュアって乾くのに時間がかかりますよね。
マニキュアを楽しむセルフネイラーさん、せっかく作ったアートを乾ききらないうちににものにぶつけてしまって台無しになってしまうなんてことありませんか?
そんな方におすすめなのが、マニキュアの速乾剤です。
私は、化粧品会社でネイル製品を開発した経験があり、且つネイリストとしてマニキュアを使用する立場でもあります。
本記事では、そんなマニキュアの速乾剤がどういう役割をするものなのか、速乾剤の成分とマニキュアの成分を合わせて解説していきたいと思います!!
速乾剤に詳しくなってよりマニキュアを楽しんでいきましょう!!

セルフネイラーさんも、ネイリストさんも必見!!
マニキュアの速乾剤とその成分は何?
マニキュア(ポリッシュ)の速乾剤とは、マニキュアが固まる速度をはやめてくれるものです。
スプレータイプのものや、滴下するタイプのものがあります。
通常マニキュアを塗って自然に硬化する場合、なんと完全に硬化しきるまでに少なくとも24時間もかかってしまいます。
完全に硬化しなくてもせめて表面が固まればまだ身動きが取りやすいのですが、そんな時に役立つのが速乾剤です。
ではこの速乾剤、どういう原理でマニキュアが固まる速度を速めてくれるのか、成分を見ながら理解していきましょう!!

速乾剤も、化学!
化学がわかればネイルがよりわかるで!!
速乾剤の成分

速乾剤を構成する主な成分は、シリコーン系油剤です。
特に速乾剤では、成分表示としてはジメチコンやシロキサンと呼ばれる種類の成分が使われることが多いです。
ジメチコンはポリマーであり、実はジメチコンという名前だけではどれだけの長さのものが使われているのかわかりません。


ポリマーとは、モノマーの集まり!!(詳しくはこちら!)
つまりジメチコンと言ってもモノマーが数個だけ手を繋いでできているものもあれば、数万個のモノマーが手を繋いでいることもあります。
同じジメチコンと言ってもこの長さによって物性が結構異なり、ジメチコンの長さと物性のイメージとしては、
・分子が小さい(短い)ほどサラサラで揮発しやすい
・分子が大きい(長い)ほどどろどろで揮発はしない
という感じで理解しておきましょう!!
シロキサンはまたジメチコンと少し違って、円形だったり鎖状だったり、長さもそうですが形自体にバリエーションがあります。
速乾剤に使用されるシリコーン系油剤は、揮発性のシリコーンです。
ちなみに揮発性とは、放置している間に勝手に空気中に飛んで行っていなくなる性質のことを言います。
つまり、分子が小さめのジメチコンや、揮発性のシロキサンが用いられているんですね!!
速乾剤の主成分は、ジメチコンやシロキサンと呼ばれるシリコーン系油剤で、その中でも揮発性のものが使用されている!
速乾剤の原理

速乾剤の原理は、以下の通りです!!
①お爪に塗布した直後のマニキュアに速乾剤が混ざる
②速乾剤のシリコーンがマニキュアの揮発性油剤の揮発をはやめる
③結果マニキュアが早く乾く
マニキュアというのは元々、樹脂、揮発性油剤(溶媒)、可塑剤、顔料などで構成されています。
マニキュアに元々含まれる揮発性油剤とは、酢酸ブチルや酢酸エチルと呼ばれる成分です。
この酢酸ブチルや酢酸エチルというのは本来揮発性が非常に高いのですが、混ざりものであるマニキュアの中ではどうしても本来の揮発の実力は発揮しきれません。
つまり、揮発性油剤は単体の状態に近づくほど実力を発揮しやすいので、この揮発性油剤の比率がマニキュアの中であがれば上がるほどマニキュアの乾燥速度は早まります。

じゃあ最初から揮発性油剤だらけの
超速乾マニキュア作ってーやー!

そのマニキュア何とか作れたとしても、
乾くん鬼早すぎて誰も上手く塗られへんで!!
そう、マニキュアを最初から溶媒の比率を上げまくってしまうのは、マニキュア全体が均一な状態にならない可能性があるのと、できたとしても乾くのが早すぎて逆に誰も上手く塗ることが出来ないのです。
そこでマニキュア自体は塗布をしやすい設計にしておいて、お爪に塗布した後で、お爪の上でマニキュア中の揮発性溶媒の比率を上げることで揮発速度をはやめる、というのが速乾剤です。
シリコーン油剤の中でも速乾剤につかわれるものは、マニキュアの揮発性溶媒と良く混ざるものが使用されるため、お爪の上のマニキュアの中で、元々のマニキュアの揮発性溶媒(酢酸エチルや酢酸ブチル)と速乾剤の揮発性溶媒(シリコーン系油剤)が瞬時に混ざって揮発が加速します。
これが、速乾剤がマニキュアを早く乾かす原理となります。
揮発性のシリコーン油剤がお爪の上でマニキュアと混ざり、マニキュアに元々入っている揮発性油剤の揮発をはやめることでマニキュアの硬化速度を上げる
マニキュアを早く乾かすには
マニキュアを早く乾かす方法をご紹介します。
・マニキュアをできるだけ薄く塗る
・塗布後、できるだけあたたかい環境下にお爪を置く
・速乾剤を用いる
マニキュアは、分厚く塗ってしまうと、表面からどんどん溶媒がとび、表面に硬い膜が形成されるので表面だけ乾いて中が乾かない、みたいな状況が発生してしまいます。
そのため、薄く塗る方がしっかりと全体が乾き、早く固まってくれるのです。
もし厚めに塗るのが好きな方は、一気に塗るのではなく薄塗りを何度も繰り返す方法をおすすめします!!その方が仕上がりも綺麗で全体が乾くのも早いです。
また、揮発性溶媒が早く揮発するには、温度が低い環境よりも高い環境の方が有利です。
高温にはもちろん注意が必要ですが、ドライヤーで温めるというのも温度+風によって乾きが早まるので1つの手ですね。
そしてもちろん速乾剤を使用するというのも、マニキュアの硬化を早める有効な手段の一つです。
マニキュア速乾剤の使いかた
マニキュア速乾剤の使いかたは非常に簡単です。
・スプレータイプの場合は、マニキュアを塗り終わった後にシュッとひと吹きする。
・スポイトタイプの場合は、マニキュアを塗り終わった後に数滴たらす。
これだけです!!
ただし、この際もポイントがあります。
まずは、速乾剤がマニキュア表面全体にかかるようにすることです。その方が早く乾いてくれます。
そして、速乾剤はマニキュアの重ね塗りを終えた後ではなく、1層ごとに使用することがおすすめです。
速乾剤も結局マニキュアに厚みがあれば、中まで入っていくことは難しく、表面だけを素早く硬化することになります。
それだけでも十分効果的なのですが、中身までしっかり早く硬化したい!という方はマニキュアを薄く塗り、速乾剤を塗布し、またマニキュアを重ねた後に速乾剤、、という風に、繰り返して使用するといいです!!
ただしこの際、速乾剤が完全に揮発しきるまでマニキュアは重ね塗りしないように注意です(数分程度)。
でないと刷毛についた少量のマニキュアが一瞬で硬化してしまうので!!
・速乾剤はマニキュア表面全体にいきわたるように使用する
・マニキュアは薄く塗り、1層塗り終えるごとに速乾剤を使用すると中身までしっかり早く硬化できる
マニキュアの速乾剤とその成分について。早く乾かすには。のまとめ
本記事では、マニキュアの速乾剤について成分からその原理を解説していきました。
マニキュアの速乾剤とは、
マニキュア速乾剤の主成分は揮発性シリコーン油で、マニキュアを塗った後に塗布することでマニキュアの硬化速度が上がる。
というものでした!
マニキュアを早く乾かすには、
マニキュアは薄めに塗布し、1層塗るたびに速乾剤を塗布して乾燥することを繰り返すとトータルで早く乾く!!
ということがポイントです!!
速乾剤を理解して上手く活用することで今まで以上に快適にマニキュアを楽しんでいきましょう~!!




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